仕立て解説>袋帯仕立て作業工程>検品・検尺、帯返し もどる
(1)
※キズや汚れ・シミがないか、全体に表裏を確認してから、先ずは、長さに不足がないか総尺を測ります。
当店の仕立ては、地のしのために必ず帯を裏返しにします。

※この作業は、帯に応じて慎重におこないます。金箔やうるしなどを表に使った帯は特に気をつけて返さないと箔がはがれたり、キズ付けてしまいます。

折り返しの最初は、ゆっくりと自然にけっして表をキズ付けないようにしています。

左の写真のように、引き出す先の帯を丸く筒状にたたみ込んで静がに返すことがコツだそうです。

※帯の表が、金泊の使用や刺繍のために、裏返すとキズ付けるといったことで、帯を裏返しにしないで、仕立てている業者もありますが

当店の帯仕立てでは、必ず、帯は裏返しにして、地のしをしてから仕立てるのがこだわりです。

裏返しに、しなければ帯の腹合わせのつれたるみは、直せません。

帯裏の縫い目の方から直すのは、帯地が硬いので力を入れなければ表地のつれを直せない事とそれによってアイロンで生地痛めないためです。

確かに、生地の素材によっては、細心の注意を払わないと生地を傷めてしまいますが、裏返す技法によってそれは、クリアできます。元々、帯の腹合わせをしているメーカーがしていることですから。

もどる