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ほどいて、反物の状態にしてから洗う方法です。
水と洗剤を使用するため、水性汚れ+油性汚れどちらも落とすことができます。 一番の利点は、蘇生効果です。特に、絹の着物の良さは、洗い張りをすることによって蘇生します。光沢も生地の風合いも格段によくなり、見た目でも、触ってみてもはっきりわかります。 |
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当店では、お仕立てを前提として洗い張りを承りますが、もちろん洗い張りだけの加工でもでもかまいません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
お仕立て前の 洗い張りの作業と手順 |
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品物の確認 |
先ずは、洗い張りする品物の全体の採寸を致します。 次に、
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特殊な器具やはさみを使って、ほどきに専門知識を持った加工者が穴などを空けないように生地の様子を見て丁寧に着物やコートをほどきます。時間の掛かる物は、半日掛かる物もあるのです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ハヌイ用の専用ミシンを使って、地の目に沿って丁寧にハヌイします。※このハヌイが悪いと後で生地のよれを出したり、地の目がゆがんだりしてしまうので慎重に適度に細かなミシン目で縫製します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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原液洗剤を入れた40度くらい湯の中でしっかり手でもみ洗いして反物の汚れを落とします。この際、生地のスレを出したり、箔を傷めないようにブラシでこするような方法は取っておりません。 洗剤は、いろいろテストして決めた絹専用の洗浄力の高い特殊洗剤です。 |
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洗剤をしっかり落とすために、豊富な井戸水をボイラーで暖めて使用します。手もみなどを繰り返して大量のお湯や水を使ってこのすすぎは行います。新潟の井戸水は、水道水より軟水なので洗剤の落ち具合が違いますし、洗剤自体も軟水で良く落ちる物を使っています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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生地を傷めないように反物の水分をバキュームを使って生地から吸い出すようなにして、脱水しながらローラーを使って反物を巻き取って脱水します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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生乾きの状態で、だら干しといって反物を一枚ずつ干し棒に掛けて空調をした温室で乾かします。天日干しは、色やけや乾燥しすぎて生地を傷める原因になるため一切行っておりません。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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先ず、湯のし機(テンター)という大きなドラムで蒸気を出しながら、水につけて巾が詰まってしまった反物の巾だけを、広げる作業をします。 次にさらに、ピンテンターという湯のし機で、反物の端を針で布目に正確に止めてから、同様に蒸気を当てながらキチンと反物の巾や地の目をを整えます。 染み抜きのないものは、ここで洗い張りは完了です。 |
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しみ抜きご希望のお客様には、この時点で、シミの状態を確認して、さらにしみ抜きを致します。(一旦、洗い張りしないとどの程度まで汚れが落ちるかわからないためこの段階で確認してからシミ抜きを行っています。)
洗い張りしただけでは、取り切れない黄変シミや汚れもございますので、特殊な薬品や機材を使ってさらに取って行きます。 |
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完成 |
反物を丸い紙の芯棒に巻いて完成です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
当店にて 出来上がり品の確認 |
洗い張りの出来上がり状態、シミの場所を確認してから、
お仕立てに進みます。 |
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●洗い張りの知識です。どうぞご参考になさって下さい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
洗い張りとは、綿の着物などを洗濯する時に、 生地を洗ってから張り板に張って乾かしていたことから洗い張りと呼ぶようになったそうです。 (昔は、和服の洗濯と言えば、解いて洗い張りをすることでした。洗い張りをしますと、筋や汚れも丸洗いよりキレイに落ちて、絹特有の風合いや光沢もよみがえります。古いシミ等は落ちない事や落とすのに費用が掛かることが多いですが、ついている部分によっては仕立てる時に違う場所へ移動して隠せる場合もありますので、そういうことは、仕立屋に相談なさってぜひ、洗い張りをお考えください。) 現在では、着物を解いて反物に戻してからクリーニングすることを総称して「洗い張り」と言っています。 洗い張りの仕方は、加工業者によって違いがございますが、絹物については、その性質上扱いが大変難しく、専門の業者に依頼することが、高価な着物を維持するには安全だと思います。 ただ、一言に専門業者といってもどこが本当に良い専門業者か見分けるのは難しいと思います。 当店は、長年和裁業を営んで参りましたので、仕立屋の側からの考えをお伝えしてみたいと思いますので,ご参考になれば、幸いです。 1,長年、着物生地を扱っている専門業者であること。 それを請け負う専門業者のことを、関東で言えば、染め屋、関西では、悉皆(しっかい)屋と言っています。反物の湯のし、湯通し、染め、洗い張り、丸洗い、染み抜き、ガード加工など反物自体を加工すること全般に仕事としている業者のことです。呉服業界では、専門家といわれてる業者です。ちなみに、悉皆とは「残らず。すっかり。全部。」と言う意味です。 ただし、丸洗いなどのドライクリーングは最近の技術ですので、溶剤など研究や専用の最新洗濯機を使用する資本力のあるところの方が安心と言えますが、着物加工専門業者でないとアイロン仕上げの技術には格差がございます。着物の仕上げはいくら機械が進歩しても手間や経験がいる仕事です。 2.解き(とき)と端縫い(ハヌイ)が、丁寧な業者であること。 でも、当然のことです。着物の解き(全部ほどくこと)って実は大変なんです。 それに、一番怖いのは、留めを取る時に無理に取ると、身頃に穴を空けてしまうことです。 次に端縫いですが、これは解いた着物を元の反物と同じ状態にミシンでつなぎ合わせる作業です。 洗い張りの最後には、地直しという作業があります。この地直しは、湯のし機(テンタ)という大きなドラムで蒸気を出しながら生地を整える機械で行います。 お客様は、洗い張りと仕立てをセットでお店に依頼されますと洗い張りの出来上がりを見ることは、ほとんどありません。結局、仕立ての出来上がりだけを見て仕立てが悪いと判断されてしまいます。反物自体を出来るだけキレイに整えることが本来の悉皆業者の仕事なのですが、これが出来ない業者もございます。 だから、仕立屋が薦める悉皆業者をぜひ選んで欲しいのです。 3,洗いは熟練者に頼むべし。 端縫いの後は、専用の洗剤を使ってブラシをかけます。(※これは、業者によります。) このブラシかけはプロでないと簡単にはけっしてできません。力加減が微妙なのです。 絹は、摩擦に弱い繊維なのです。ですから、家庭用の洗濯するようにぎゅっと絞ったり、ゴシゴシこすったらすぐ毛羽立ってしまいます。どうしても着物を洗いたいならこすらないで叩くだけにした方が無難です。 4,天然水を使って反物をすすぐことの出来るところ 洗いにすごく影響するというわけではないですが、洗剤をキレイに落とすときには大量の水がすすぎに必要です。ですから、天然の井戸水や川の水を使用できるところは有利です。洗剤が残ると後で絹の場合、色あせやシミの原因にも結びつきます。 洗剤を落とすためにたっぷりの水が必要ですので、水場の確保も大事です。最近は、汚水問題でたっぷり水を使えないところも多いのです。 それに洗濯には、軟水の自然水が適しています。 軟水は石けんカスが出来にくく、硬度60の水と硬度1の水では、石けんを溶かす能力に2倍の差があるように、硬水に比べて泡立ちがよくて、洗濯に適しています。ちなみに、日本の一般の水道水は、硬度80前後とされています。 5,洗い張りの値段について 上にいろいろ仕立屋からの洗い張りの善し悪しについて説明して参りましたが、 洗い張りなんて、どこでも同じ、安ければ安いほうがいいという方もいらっしゃいます。 実は、着物洗い張りと一言で言っても、決まったやり方があるわけではなく、どのような方法で汚れを落とすかは、加工業者の考え方によってきまります。昔からの設備を使って職人技に頼ってやっている業者もあれば近代的な機械に設備投資して行っているところもございます。 どちらが良いかは、お客様の考え方次第ですが、当店は、昔からの伝統を守りながらも時代の進歩も研究して設備投資をしている後者に仕事を依頼しております。 ただし、それを目玉にして他の物とセットすることで安くするしているところもございますので、 最後に、洗い張りは良いものなのですが、 近年になって、普段は着物を着ないことや仕立て直すために時間やお金も掛かってしまうなどの理由もあり、着用後には、しみぬきや丸洗いで済ませるようになりました。 着物のクリーニングが必要で、お直しもお考えなら、 着物の色や柄の流行は洋服のように多くないし、古典調の柄は古くてもすたれないからよいのです。 着物は1回だけの仕立てだけなら、とても高価な物です。何回か別のサイズに仕立て直すところが本当は良いところなのです。そのために、仕立屋は次のお仕立てことを考えて裁断もしますし、仕立てに気も遣っているのです。 ぜひ、良い着物は、洗い張りをなさって何回かお使いください。新たに反物を購入するよりはお得です。 |
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料金のご案内 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
※留袖から襦袢まで下記料金にほどき代が、 2,000円プラスになります。 ご自分で着物をほどいてお持ちの方は、下の料金です。 |
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※袷の場合 表地+八掛+胴裏の洗い張りをセットしたものが下記料金になります。留袖は、それに比翼の洗い張りがプラスされた料金です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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※袷の場合、胴裏、八掛などの裏地が汚れなどで交換のため不要な場合は、各1,000円引きとなります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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