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着物は日本の伝統美。再生の文化です。

TEL. 045-323-1330

〒220-0023 横浜市西区平沼2丁目10−16

会社方針CONCEPT

会社方針

弊社は、着物のお仕立てを元に、関連業者との連携を図り、お客様にきもの文化をお伝えし、より良い物をお客様に提供して参ります。
失いかけている貴重な職人を発掘して皆様に紹介して参ります。


メッセージ
      代表 城戸誠カ

CEO

美どりとは「美しい」と「色どり・彩り」、「緑・グリーン」を組み合わて考えたものです。彩りの美しい着物や新緑の若々しさのイメージを持っていただければ幸いです。

●美どり和裁は、きものを販売するお店や反物の生産者の最終的な下支えとして、お客様に着物をお届けする、リレーで言えばアンカーのつもりで、長年仕事を続けて参りました。
ただ、最近は、お店側の和裁に関する知識がますます、不足してきています。本来和裁の職人は、素材に応じて良い物を作ることだけを考える地味な存在ですが、この度、どうしても和裁人としての仕立て側の立場からお客様に直接良い物をご提供できないかという思いでこのサイトを立ち上げました。


販売店の減少、お店側の知識不足により、お仕立てに関してお客様のためにならないことも多くなっています。弊社は、お客様のためになることをお客様の目線になってご提供できるように努力して参ります。

美どり和裁は、本来大手ナショナルチェーン店の仕事を主体に長年和裁を続けて来た会社ですので、留袖から襦袢まで何でもこなしております。

そして、絹の素材と格闘しながら着物(絹の反物)をとても大事にして参りました。なぜなら、着物は、次世代に伝えられてこそ、その価値を発揮できるようにできている物なのです。
一度だけの着用や一人のためだけのものであれば、洋服と同じで本来の着物のリサイクルの考えが生きてきません。着物を買い求めた世代は、絹地を財産と同じようにとても価値ある物と考え、きっと後世に伝えてあげたいと思ったはずなのです。

現在、古くから日本の伝統の中で育まれてきた貴重な日本文化である着物が、どんどん価値を失って、まだ袖も通されていないような物が、流行りのリサイクルショップなどで驚くほど安価に販売される現実がございます。こういう時代の中でも、真の着物愛好家も増えてきているようですが、絹の本当の価値を認知できないことは非常に残念なことです。

着物の価値とは、仕立ての観点から言えば、解いて洗い張りをすれば筋も消えて元の反物に戻せることです。反物に戻すと縦横の生地のゆがみを整え直すこともできます。それぞれの業者が良い仕事をすることで生地によっては全く新しい反物と同じになるのです。

ただ、悉皆業者によっては反物を良い状態に洗い張りできない場合もあるため、仕立屋からすれば、本当は新しい反物から作る方が作業は楽です。なぜなら、新しい生地の地の目は素直で仕立て易く、反物のシミ、ゆがみに対して苦労したり、見えないところで生地を接ぎ合わせたりするようなことも無いからです。ですが、敢えてこのような仕事をするのは、着物は最低でも2回は洗い張りをして仕立て直しが当たり前だからです。当たり前というのはそれだけ価値があるからです。

昔の江戸は、物をリサイクルしてを使い回す文化が非常に大事に育てられた都市のようで、日本人の「もったいない」という表現は、江戸時代から今に受け継がれる物を大切にする日本の文化の一つだと言われます。

昨今は、世界中で環境保護やエコロジーという考えが叫ばれるようになりましたが、日本人は戦前から「もったいない」という価値観のもとに、物を非常に大事にして生活していました。ですが戦後の日本は、アメリカの支配の元に物を使い捨てる文化(浪費)の中で高度成長してまいりました。確かに、経済は、潤いましたが、なにか忘れてしまったような気がしてなりません。これからは、日本が本当の意味で米国から独立して本来あった日本の文化、伝統美を見直していく時期ではないかと存じます。

着物(反物)自体は大変高価な物ですが、その価値は、職人の作る反物の素材や日本の伝統美に彩られた柄や織り等の価値の他に、保存さえ良ければ何世代にも受け継げる耐久性にあります。
高価な物であっても実用的に使い回せるの着物は、日本のエコロジー文化の中心となる物ではないでしょうか。この観点で、新しい物も確かに大事ですが、洗い張りをして着物を仕立て直すといった古くからの日本の伝統や受け継がれたリサイクルの文化を残して行きたいと私は考えます。

ただし、お店は新しい物を販売していかないと店舗を維持できませんし、反物の生産者は受注品なくしては、新たな創造ができません。美どり和裁は、生産者とともに絹の反物の本来の価値を生かして参りたいと思います。今後もお店側と共存しながら日本の文化の維持発展を目指してまいります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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